デジタル温湿度計 DewK 1620A

2種類のセンサー

高確度センサー（Hモデル）は、16 ℃～24 ℃ (校正済み) にわたって±0.125 ℃の確度で温度を読み取り、20 % RH～70 % RHにわたって±1.5 % RHの確度で湿度を読み取ります。

標準確度センサー（Sモデル）は、15 ℃～35 ℃ (校正済み) にわたって±0.25 ℃の確度で温度を読み取り、20 % RH～70 % RHにわたって±2 % RHの確度で湿度を読み取ります。

DewKのセンサーには、データやNIST トレーサビリティと共に、温度と湿度のNVLAP認定校正証明書が標準で付属します。

イーサネットおよびワイヤレス通信機能

内蔵のイーサネットRJ45ジャックにより、LogWare III クライアントサーバー・ソフトウェアを使用して複数のDewKを同じ画面から監視することができます。イーサネットを使用してインターネット経由でリモート接続することもできます。これにより、危機的な状態も離れた場所から監視することができます。

RS-232インターフェースを経由して、印刷データをプリンターにリアルタイムで送信することもできます。

計算処理および統計機能

温度・湿度に加えて、DewKでは露点、熱指数、温度と湿度の変化率を計算することができます。最小値、最大値、その他さまざまな統計値も画面上に表示することできます。また、最小値、最大値、最大変化率などの1日ごとの統計レポートが直近の60日間分保存されます。

校正済みセンサー

1つで温度と相対湿度の両方を測定できるセンサー入力端子が2つあり、1台のDewKで同時に2つの地点を測定することができます。どちらのセンサーも、延長ケーブルを使えば最大で30 m離れた地点の測定が可能ですし、一方のセンサーだけをDewKに直接取り付けることもできます。

各センサーは、フルーク・キャリブレーションで温度・湿度ともに校正されています。センサーの校正定数は、センサーに内蔵されているメモリー・チップに保存されているので、センサーを別のDewKで使うこともできます。したがってセンサーの再校正にDewK本体は必要ありません。

また、センサーに一意のID（最長16文字）を割り当てることができ、収集したデータとセンサーのIDを一致させることで、記録の管理に役立ちます。各 DewK にはセンサーが 1 つ付属していますが、追加でご注文いただくこともできます。スペアのセンサーはキットとして購入することもできます。このキットには、センサー用のケース、壁面取り付け具、7.6 mの延長ケーブルが含まれています。

DewK 温湿度計は、タイムスタンプ付きデータを最大で 400,000 件保存できるだけの十分なメモリーを内蔵しています。この容量は、2つのセンサーから10分ごとに読み値を取得したとして、温度・湿度両方の測定値の2年分に相当します。

アラームとバッテリー補助

DewKでは、温度、温度変化率、RH、RH変化率、計器の故障に対して、視覚的（ディスプレイの点滅） および聴覚的 （ビープ音）アラームを簡単に設定することができます。LogWare IIIでも同様にアラームの設定、イベントのトリガーが可能です。DewKは、プロセス制御システムを制御できる0 ～12 Vのアラーム出力も備えています。

停電時、DewKのディスプレイはシャットダウンされますが、バックアップ・バッテリーにより最長16時間測定し続けます。

大型で読み取りやすいディスプレイ

DewKは部屋の外からでも２つのプローブからの温度・湿度を同時に見ることが出来ます。ただ単にデータを見るだけではなく、データのグラフ化、統計処理も行え、それらも含め可能な限り全ての情報を表示することが出来ます。ディスプレイの画面設定は16パターンまで保存でき、ボタンひとつで呼び出せます。設定の変更は簡単で、必要に合わせて修正して頂けます。