AC 測定標準器　5790B

アップデータされた特長で機能アップ

1990年の販売開始以来、5790Aは工業におけるAC測定標準器としてご好評いただきました。5790Aを背景としたテクノロジーやフルークの特許技術であるRMSセンサーは世界各国の校正機関で標準測定に選ばれています。5790Bは旧式の革新的なテクノロジーを引き継ぎ、測定範囲や製品の信頼性を広げる様々な新機能が追加されています。

絶対値、相対値の電流測定

A40Bシリーズ・シャントは費用対効果の高い方法で、AC電流源を校正するのにAC電流の絶対値と相対値を測定するための5790Bの機能性を広げます。5790Bの新しいユーザー・インターフェースとして電流シャントを入力し、保存できるようになりました。最大150シャントまでシャントのシリアルナンバー、継続的な値（24 AC/DC、読み込みエラー5箇所）、校正データを登録することができます。シャントの情報を読み込んだ後、シャントをつないでメインメニューからシャントの選択を設定することで、5790Bは数秒以内に直接的なAC電流の直接的な絶対値または相対値を取得します。電流シャントを使うときに、5790Bはシャント情報に加えて電圧と電流測定の両方を表示します。

広帯域の拡大 (50 MHz)

2.2mVから7Vの“/3” 広帯域入力と機能は5790Aから装備されています。新しい”/5”広帯域オプションは10Hzまたは50MHzまでと広帯域が拡張しました。拡張された広帯域範囲はほとんどのRF電力メーター上で精度50MHz電力基準出力を校正するのに製品の作業負荷を拡大します。

改良された仕様

ダイレクト・リードアウト・モードの見やすいユーザー・インターフェースは一般的な非正弦波にピークtoピークの算出（推定THD＜1%）したものを計測するための仕様を表示します。必要とされる瞬間的な情報を確認できます。5790Aの真空蛍光ディスプレイとは異なり、新しい6.5インチのディスプレイは画面上でより多くの情報を読み取ることができ、メニューを切り替える回数を減らします。5790Bは±24ppm（1年、23℃±5℃）と同じくらい低い絶対値のDC電圧測定の不確かさを明確にします。専用の特殊用途50MHz、225mV､50Ω入力機能はRF電力メーターの電力基準出力を測定するための機能として有効です。正確なレベル/フェーズの安定した計測用ケーブルの先端で部分的に校正する機能です。負荷50Ωで測定された電力を校正します。

統計とピークtoピーク波形機能

サンプル数の統計表示、標準偏差、平均、最小最大は表示された読み取り値を基として校正されます。使いやすいタッチスクリーンディスプレイの利点として、主な測定の間に表示可能な統計データは画面上に表示します。5790Bはピークtoピーク波形の校正を行います。4種類の波形から1つ選択可能です（正弦、四角、三角、断片）。波形のいくつかは校正するのに難しく時間がかかります。5790Bは大幅な時間短縮やエラーの可能性といった、測定に基づく校正を全て行います。

扱いやすい視覚的なインターフェースと機能

視覚的なインターフェース機能は読み取りやすいメニューを特長としています。前面のキーボタンを押すことで範囲と入力値を手早く選択します。危険電圧を検知した際には前面で赤く点灯し、即座に確認できます。新しい5730Aマルチファンクション校正器のように、前面のパネルではVisual Connection Management™ターミナルは点灯することでターミナルが起動中で、正しい接続をするガイドをする役割を担っています。

要求精度

5790Bは1979年以来、792A AC/DCトランスファー標準器のようなフルーク製品の多くで証明された特許を持つフルークのソリッド・ステート・ターミナル・RMSセンサーを基にしています。フルークのRMSセンサーは真のサーマル・コンバーターであり、RMS量を計算するための電気的なコンバーターではありません。出力電圧は昔ながらの熱電対の7mＶ、10mVまでではなく2Vのため、RMSセンサーは完璧なSN比と反転誤差を最小限に表示します。より高い出力電圧で、正確な測定を可能にします。また、最小サイズであることから、RMSセンサーは素早く安定し幅広い温度レンジを操作します。5790BはまたAC測定エラーを最小にするため密着して貼られた薄いフィルムの登録済みネットワークが機能します。RMSセンサーと薄いフィルムのネットワークはフルークによって設計され、堅牢性と信頼性があります。各々性格な基準をフルークのマイクロエレクトロニクス・グループによって組み立てられ品質と継続的な部品供給を維持しています。

生産性を保つ万能性

入力の多様性と接続の種類はアプリケーションにちょうど合うものを使っています。5790B上では入力ターミナルが4セットあり、N型コネクターが2点と5通りのバインディングポストがセットされています。N型の1点とバインディングポストの1セットはAC測定に使用されモードを返還します。ACまたはDC電圧は5790Bのフルレンジで入力端子が適当され、自動的にAC/DC変換測定を実行することができます。5790Bﾊ自動的に印加電圧がACまたはDCかどうかを決定します。

2番目のN型入力端子は任意の広範囲モードがサポートされています。入力端子は5790Bの前面パネル上のボタンをタッチすることで簡単に設定できます。ターミナルがアクティブであるかはLEDインジケータで確認できます。

電圧計またはトランスファー・スタンダードとして5790Bを使用する際には、入力電圧と周波数が常に計測画面上で示されています。トランスファー・モードでは、AC/DCまたはAC/ACの際は常にppm、％、ボルトまたは比でコントロール画面上に表示されます。

５７９０Bはオートレンジ機器であり測定器のために最高の電圧レンジを選択します。また手動でレンジを選択と固定ができます。安定した1200V入力保護は全ての電圧レンジで有効です。

トリガー・キーを使うことで、5790Bは入力電圧の連続測定から単純測定に切り替えが可能で、一定感覚でサンプルを読み込むことが容易です。

トランスファー・モードで5790Bを使用する際、基準電圧が保持され、全てのAC/DCまたはAC/AC差測定は関連づけられます。たとえば、DC反転誤差を取り除いたDC電圧の平均値を保持します。

5790Bの直感的なフロントパネルのレイアウトは手動ですばやく簡単に設定できます。操作ボタンと選択が各ユーザーで設定、表示できます。5790Bの見やすいタッチパネルの画面上にはメッセージやエラーがわかりやすく表示されます。

USB、GPIB/IEEE-488、イーサネット、RS-232インターフェースはPC操作が可能な全ての機器に搭載されています。有効なドライバーを使用して5790BはMET/CAL® 校正ソフトウェアで自動システム管理を行うことができます。