7004T/7010T

トレーサビリティをインポートする簡単な方法

フルークの Nanoscan 電圧維持システムが、標準ラボに恒久的に置かれるように設計されているのに対し、モデル 7004T Transref は、より高次の標準ラボからトレーサビリティをインポートする簡単な方法を提供します。また、使用している 10 V トレーサビリティを他のラボにエクスポートすることもできます。

安全な移動が可能

モデル 7004T は最大 4 つのモデル 7000 リファレンス・モジュールを、耐久性のある輸送用ケースに安全に収納しながら持ち運び可能です。物理的ダメージや気づかないうちに最高最低気温にさらす心配がありません。

移送の間、各リファレンス・モジュールは、内部バッテリー・パックまたは 12 V DC 電源から電源投入されたままになります（自動車のライター用ソケットなど）。

Transref の特徴は、自身のバッテリーや外部 DC 電源のみではありません。バッテリーが消耗し、ユニットが -5°C への気温低下にさらされた場合でも、特許を取得したツイナー基準の調整法により、Transref ユニットが再電源投入されたときに、各基準が前の値 ±0.2 ppm 以内に戻ることが保証されます。輸送用ケースの温度モニターが、輸送中に最高温度と最低温度が発生したことを知らせます。

低ノイズ低ドリフト出力

Transref の 10 V 平均出力は、低ノイズ低ドリフト出力を提供します。これは、トレーサビリティのインポート/エクスポートに使用でき、または標準ラボへ戻された際ユニットの安定性をチェックする手段として使用できます。

Nanoscan ユニットへの直接のインターフェイス

Fluke Nanoscan システムとの間でトレーサビリティをインポートまたはエクスポートしている場合、リファレンス・モジュールが Nanoscan スキャン測定シーケンスに含まれるように、Transref を直接 Nanoscan ユニットにインターフェイス接続することができます。これにより、関連する 7050 電圧維持ソフトウェアが、Nanoscan システムで実行する場合と同様に、Transref 上で総合履歴を保持できます。

Nanoscan システムの恒久的延長シャーシ

モデル 7004T Transref、またはモデル 7010T と同等の 10 の標準器は、Nanoscan システムの恒久的延長シャーシとしても使用できます。適合できる内部リファレンス・モジュールの最大数を 20 に増やします。