AC測定標準器 5790A

生産性を高める多機能校正器

5790A は、電源を初めて投入した時に、診断機能により機器が完全な状態であるかを確認します。

5790Aは、電源を初めて入れた時に自己診断機能により、機器が完全な状態であるかを確認します。様々な入力端子から目的にあったものを選択してください。5790AにはN型コネクター2つと5ウェイ・バインディング・ポスト2組の、計4セットの入力端子があります。この内、N型コネクター1つとバインディング・ポスト1組はAC測定およびトランスファー・モードのみで使用されます。AC/DC電圧を全レンジにわたってどちらかの端子に印加することができるため、自動AC/DCトランスファー測定を行うことができます。5790Aは印加された電圧が交流か直流かを自動的に判断します。

もう1つのN型コネクターはオプションの広帯域モードで使用します。また、もう1組のバインディング・ポストはA40電流シャント・シリーズ用です。

どの入力接続を使用するかは、5790A正面パネルのキーで選択します。選択されているキーのLEDが点灯します。

5790Aを電圧計として使用していてもトランスファー・スタンダードとして使用していても、入力電圧とおよび周波数が常に測定ディスプレイに表示されます。トランスファー・モードではAC/DCまたはAC/ACの差が、常にコントロール・ディスプレイにppm、V、 または比で表示されます。

5790 Aはオート・レンジ機能で測定中の電圧に最適なレンジを自動で選択します。手動でレンジを選択、ロックすることもできます。全レンジで1200 V入力保護が有効です。

トリガー・キーで入力電圧の連続測定をシングル測定に切り替えることができるため、所定の間隔でのサンプル測定が簡単に行えます。

トランスファー・モードで使用する際には基準電圧が自動的に保存され、AC/DCまたはAC/ACの差の測定は全てその基準電圧と比較して行われます。基準点圧はVIEW REFキーを押せばいつでも確認することができます。例えば、2つの電圧の平均を基準値として保存し、DC反転誤差を除去することもできます。

正面パネルは直感的な操作が可能なレイアウトになっており、手動入力も素早く簡単に行えます。各キーおよび選択肢は論理的に配列、ラベリングされています。メッセージやメニューは高輝度蛍光ディスプレイに表示されます。

5790Aは自動化システムにも対応しています。GPIB/IEEE-488およびRS-232Cインターフェースが搭載されており、パソコンを含めた各種ホスト・コンピューターから全ての機能をコントロールすることができます。また、MET/CAL® Plus 校正ソフトウェアによる自動化システムに組み入れることもできます。

ユーザーの立場に立った設計

5790A は定期的な性能検証を簡単に行える自己校正プロシージャーを内蔵しています。オペレーターは 5790A の指示に従うだけで定期校正が行えます。必要な機器を最小限に抑えるため、5790A は 792A AC/DC トランスファー・スタンダードと併せてご利用いただけます。