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ADCS-601 はエアー・データ・レンジ装置、特にエアー・データ・テスト・セット(ADTS)の検証と校正のための完全に自動化された参照用のエアー・データ校正標準器です。ADCS-601 の意図する機能は、きわめて低い測定の不確かさで Pt および Ps レンジの圧力変換器の静圧校正を実施することです。ADCS-601 は、機内にある航空計器の校正、および試験時の ADTS 機能を再現することは意図していません。
ADCS-601 は、完全に自動化された操作と最高水準の不確かさで、絶対圧およびゲージ圧モードにおいて 1 から 380 kPa (0.3 から 120 inHg)までのレンジをカバーしています。
ADCS-601 は複数の装置から構成される統合システムで、その動作はパソコンで実行される ADCS Tools ソフトウェアによって制御されます。オペレーターと ADCS-601 の間の対話は、キーボード、プリンター、システム・コントローラー(パソコン)のディスプレイを通して行われます。
システムの核となるのは、15 ~ 380 kPa (4.5 から 120 inHg)のレンジをカバーする完全に自動化された PG7601 ピストン・ゲージまたは圧力バランスです。PG7601 のレンジは、自動化された圧力制御機能を持つ FPG8601 力平衡式のピストン・ゲージにより、下限が 1 kPa (0.3 inHg)まで広げられています。
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
ADCS-601 システムは圧力レンジ全体をカバーするために、重なり合う 2 つの自動化された圧力標準器で構成されています。自動化された PG7601 ピストン・ゲージは、15 ~ 380 kPa (4.5 から 120 inHg)のレンジをカバーしています(Section 2.2.1 を参照してください)。PG7601 のレンジは、自動化された圧力制御機能を持つ FPG8601 力平衡式のピストン・ゲージにより、下限が 1 kPa (0.3 inHg)まで広げられています(Section 2.2.2 を参照してください)。システムには、絶対圧モードをサポートする真空ポンプと真空計も含まれています。FPG8601 と PG7601 圧力標準器の比較を実行するのに役立つよう、RPM4 Reference Pressure Monitor も付属しています。
ADCS-601 システムは、物理的に 2 つの主要な構成部品に分かれています。基準ベンチは PG7601 および FPG8601 圧力標準器、空気圧作動式制御スイッチ・ハードウェア、参照用真空ポンプ・システムが取り付けられているラボ・テーブルです。制御キャビネットには、PPC3 自動圧力コントローラー、RPM4 Reference Pressure Monitor、ガス供給パネルが収容されています。システム・コントローラー(パソコン)は、USB インターフェイス・ハブ経由でシステムに接続されます。
ADCS-601 システムは、パソコンで実行される ADCS Tools ソフトウェアによって制御されます。ADCS Tools は、他のソフトウェア・プログラムやシステム装置と通信し、システム全体を管理します。また、ADCS Tools は、パソコンのディスプレイ、キーボード、ポインティング・デバイスを通して全てのシステム・インターフェイスを提供します。
基準ベンチ
ADCS-601 基準ベンチは、表面が木製のラボ・ワークベンチで、PG7601 および FPG8601 圧力標準器が取り付けられています。このベンチには、空気圧作動式の相互接続ボックス(図 8 参照)、被試験装置(DUT)のためのシステム接続、それに対して絶対圧が定義される基準真空用のポンプ・システムも含まれています。真空ポンプは、個別に購入できます。
制御キャビネット
ADCS-601 制御キャビネットは 19 インチのラックマウント型の筐体です。ここには、自動化された圧力制御を PG7601 および FPG8601 圧力標準器に提供する PPC3 圧力コントローラー、PG7601 および FPG8601 の検証比較を実行するために使用する RPM4 Reference Pressure Monitor が搭載されています。また、制御キャビネットには、電力用接続と、システム内の様々な部分に対するガス供給圧力を設定および表示するガス供給パネルがあります。
ガス供給パネル
ガス供給パネルは、ADCS-601 の制御キャビネット内にあります。パネルには、制御キャビネットの正面下部にある扉からアクセスできます。ガス供給パネルは、複数の ADCS-601 システムと構成部品に対するガス供給圧力を設定、表示するために使用します。
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
仕様 |
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電源仕様 |
機器(AC1) 100 ~ 240 VAC、50/60 Hz、最大消費電力 240 W 消費電力) ヒューズ: 250VT 10A 参照用真空ポンプ(AC2) ユーティリティ・ポンプ(AC3) |
圧力供給要件 |
駆動用空気 0.7 ~ 1 MPa (100 ~ 150 psi) テスト用ガス |
動作温度範囲 | 20 ºC ~ 26 ºC |
重量 |
基準ベンチ 約 173 kg (ターボ・ポンプおよびコントローラー装備) 制御キャビネット ユーティリティ・ポンプおよび粗引きポンプ |
寸法 |
基準ベンチ 高さ 145 cm × 幅 122 cm × 奥行 76 cm (57 in. × x 48 in. × 30 in.) 制御キャビネット |
圧力レンジ |
全体 1 ~ 380 kPa (0.3 ~ 120 inHg) PG7601 FPG8601 |
圧力媒体 | 窒素または空気 |
圧力接続配管 |
TEST(+)ポート クイック・コネクター(1/4 インチNUPRO® SS-QC4-B1-400) TEST(-)ポート |
CD 準拠 | 対応可能(指定が必要) |
PG7601 ピストン・ゲージの仕様
周辺機器およびピストンシリンダーの測定条件 |
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温度環境 |
レンジ 周辺機器: 0 °C ~ 40 °C ピストンシリンダー・モジュール: 0 °C ~ 40 °C 分解能 周辺機器: 0.1 ピストンシリンダー・モジュール: 0.01 測定の不確かさ 周辺機器: ± 1 ピストンシリンダー・モジュール: ± 0.1 |
気圧 |
レンジ 70 kPa ~ 110 kPa 分解能 10 Pa 測定の不確かさ ± 140 Pa |
相対湿度 |
レンジ 5 ~ 95 % RH 分解能 1 % RH 測定の不確かさ ± 10 % RH |
ピストンの位置 |
レンジ ± 4.5 mm 分解能 0.1 Mm 測定の不確かさ ± 0.2 mm |
ピストン回転(速度と減速度) |
レンジ 2 ~ 99 rpm 分解能 1 rpm |
参照用真空 |
ゲージ搭載時 レンジ 0 ~ 20 Pa 分解能 0.01 Pa 測定の不確かさ ± 0.1 Pa または読み値の 10 %、いずれか大きい方 外部静電容量ダイアフラム・ゲージ搭載時 |
ピストンシリンダー・モジュール: PC-7100/7600-10 |
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質量に対する公称圧力 | 10 kPa/kg |
動作 | ガス作動式、ガス潤滑式 |
ピストン材質 | タングステン・カーバイド |
シリンダ材質 | タングステン・カーバイド |
公称直径 | 35 mm |
公称面積 | 1,000 mm2 |
マウント・システム | 自由変形方式 |
標準降下速度 | 0.1 mm/ 分 |
ピストン・アセンブリの公称質量 | 0.5 kg |
分銅セット: 分銅 > 50g |
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材質 | 304L 非磁性ステンレス・スチール |
仕上加工 | 電気研磨 |
測定値の不確かさ | ± 5 ppm または 1 mg、いずれか大きい方 |
FPG8601 の一般仕様
周辺機器およびピストンシリンダーの測定条件 |
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温度環境 |
潤滑ガス レンジ: 0 °C ~ 40 °C 分解能: 0.1 °C 確度: ± 0.2 °C ピストンシリンダー |
相対湿度 | レンジ: 5 ~ 95 % RH 分解能: 1 % RH 確度: ± 10 %RH |
真空 | レンジ: 13.3 Pa (100 mTorr) 分解能: 0.001 Pa (0.01 mTorr) 確度: ± 0.06 Pa (0.45 mTorr) |
周辺機器および潤滑圧力センサー | レンジ: 200 kPa 分解能: 1 Pa 確度: ± 0.1 kPa |
圧力測定とコントロールの仕様
10 ~ 380 KPA、PG7601 および PPC3-700K |
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感度¹ | 0.01 Pa + 0.5 ppm |
精度² | ±(0.01 Pa + 2 ppm) |
測定の不確かさ³ | ピストンシリンダー校正レポートと Technical Note 7920TN01 の現在のリビジョンを参照。 |
コントロール設定ポイントの増分 | 1 kPa |
設定圧力の安定度 | ± 1 Pa |
標準的なコントロール設定ポイント時間 | 60 ~ 180 秒 |
¹ 感度:出力において検出できる入力の最小変動。
² 精度:直線性、ヒステリシス、再現性の組み合わせ。
³ 測定の不確かさ:実加圧値と表示圧力の最大偏差値で、不確かさの組み合わせ値と拡張値(K=2、『ISO 計測における不確かさの表現ガイド(ISO Guide to the Expression of Uncertainty in Measurement)』に従う)を含む。
1 ~ 15 KPA、FPG8601 および PPC3-100K |
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分解能¹ | 0.01 Pa |
精度² | ±(2 ppm + 50 mPa) |
測定の不確かさ³ | 読み値の ± 0.008 % または 0.3 Pa (0.0001 inHg)、いずれか大きい方 |
コントロール設定ポイントの増分 | 1 Pa |
設定圧力の安定度 | ± 1 Pa (0.0003 inHg) |
標準的なコントロール設定ポイント時間 | 60 ~ 180 秒 |
¹ 分解能:ディスプレイの最小増分。
² 精度:直線性、ヒステリシス、再現性の組み合わせ。
³ 測定の不確かさ:実加圧値と表示圧力の最大偏差値で、不確かさの組み合わせ値と拡張値(K=2、『ISO 計測における不確かさの表現ガイド(ISO Guide to the Expression of Uncertainty in Measurement)』に従う)を含む。注: ADCS-601 システムで使用される FPG8601 の不確かさは、標準の FPG8601 機器から拡張されています。これにより、PG7601 による検証と不定期の再校正間隔を可能にしています。Section 7.2.3 および Technical Note 2090TN05 を参照してください。
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型式 | 詳細 |
---|---|
ADCS-601 |
ADCS エアー・データ校正標準器 |
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